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MIDI2LR で Adobe lightroom の現像を効率的に

皆さん、Adobe lightroom で現像するときは画面右側のインタフェースをマウスで操作していると思います。
露光量の細かな調整はキーボードでしなくちゃいけなかったり、ちょっと面倒だと感じたことはないですか?
lightroom 専用の外部インタフェースが販売されていたりしますが、価格の割に作りがいまいちだったりであまり評判は良くないようです。
そこで有志の方が、MIDIコントローラをlightroom のコントローラとして使える MIDI2LR というアドインソフトを開発しました。
今回は MIDI2LR の自分なりのセッティングを紹介したいと思います。
導入に関しては、他の方がわかりやすくまとめてWebに公開していますので、そちらを参考にしてください。


MIDI2LR用コントローラーの選択にあたり条件として考えたのが、「無限に回転するタイプのノブを備えたコントローラ」が絶対条件でした。
ノブが一定量しか回転しないタイプだと値を絶対値で保持するのでノブの位置と設定値に差が出てしまいます。
しかし無限に回転するタイプだと相対値で取得できる(はずな)ので元の設定値からの増減を調整できるのがその理由です。
スライダーも同様の理由で除外しました。

続いての条件は、「シーンセレクト機能のあるもの」
コントローラーのノブやボタンの数は有限なので全ての機能をMIDIコントローラーに割り当てることはできません。
しかしシーン毎にマッピングを変更できる機種なら割り当てられる数を増やせるのが理由です。

以上の条件に当てはまるものを探したところ、Arturia BEATSTEP という機種が見つかりました。
価格も1万2千円ほどで予算に収まるのでこれに決定。


前準備
BEATSTEP のユーティリティで、ノブとボタンの割当をわかりやすいように変更する。
これは必須ではないが、シーンごとの割当が重複しないように設定がやりやすくなります。
自分の場合は、シーンを以下の4種類作成しました。
・基本補正・トーンカーブ用(全ノブ、全ボタン使用)
・HSLの色相設定用(ノブ8個、ボタン8個使用)
・HSLの彩度設定用(ノブ8個、ボタン8個使用)
・HSLの輝度設定用(ノブ8個、ボタン8個使用)

基本補正・トーンカーブ用設定
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HSL調整用設定
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設定についてはこちらのサイトを参考にさせていただきました。
ピンクの文字が lightroom の操作、青の文字がシーンセレクトになっています。
基本モードをセレクトすると上の写真の操作、HSLの各モードをセレクトすると下の写真の操作が行なえます
HSLモードでは、最上段のノブで各色の設定、最下段のボタンで各色の設定値リセットを行えるように設定しました。



MIDI2LR導入によって良くなったのは、ダイアル操作による直感的なパラメータ調整が可能になったこと。設定値もマウス操作より細かく変更できます。
(ダイアルの回転解像度は設定で変更できます)
また、左側の現像パネルを表示しなくても設定変更できるので画面が広く使えるようになりました。
唯一、導入前より悪くなったのは、ヒストリーが設定値を変更するたびに発生すること。
マウス操作の場合、「ホールドして値を変更、リリース」でヒストリーが発生するが、MIDI2LRのノブで設定変更すると、識別できる最小値ごとにヒストリーが発生してしまいます。
例えば、マウス操作の場合「露光量 +1.50」となるのがMIDI2LRでは「露光量 +0.1」「露光量 +0.1」「露光量 +0.1」・・・となります。
まあ、ヒストリーが見にくくなるくらいで実害はないのですが。



by miyan_photo | 2018-05-23 23:21 | ブログ

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